格安SIM

スマホの料金が高すぎて家計を圧迫している…と悩んでいる人は実は少なくありません。

そんなスマホ料金への不満を解消したいのなら、格安SIMへの乗り換えを検討するのがおすすめ。

ここでは従来のスマホ料金と格安SIMの料金の違いを踏まえながら、それぞれのメリットやデメリット、乗り換えでどのくらい料金が変わるのか?など気になる情報をまとめてみました。

にゃんにゃんにゃんにゃん

大手キャリアと格安SIM、どちらがお得なの?

わんわんわんわん

ユーザーのアンケートをもとにみてみよう!

大手3キャリアのスマホ料金に不満を抱えている人は8割以上!

携帯の大手3キャリアと言われるdocomo、au、SoftBank。

いずれも知名度は抜群で、多くの人がシェアする人気ブランドですが、その実態をチェックすると必ずしも満足度が高いわけではないようです。

特に多いのが月額料金に対する不満の声。スマホやタブレットの消費者動向を調査しているMMD研究所が実施した「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」のうち、月額料金について尋ねた項目では大手3キャリアユーザーの4割が「とても高いと思う」と回答。

「どちらかといえば高いと思う」と回答したユーザーと合わせると実に86.5%が「月額料金が高い」と感じているという結果が出ています。一方、格安SIMユーザーの月額料金に対する最多の回答は「妥当だと思う」の31.7%

大手3キャリアではわずか2.5%しかいなかった「どちらかといえば安いと思う」「とても安いと思う」も28.5%と高い数値をマーク。これは大手3キャリアのフィーチャーフォン(ガラケー)の12.9%をも上回っています。[注1]

格安SIMがいかにコストパフォーマンスで高い評価を得ているかがわかりますね。

にゃんにゃんにゃんにゃん

格安SIMのコスパが高い理由はなんでだろう?

わんわんわんわん

その理由を下でみてみよう。

従来のスマホと格安SIMの料金が違う理由は通信設備維持費の差

MVNO しくみ

従来のスマホと格安SIMでは細かいサービスがいろいろ異なるのですが、まずは料金に大きな差が出る理由について説明します。

docomoやau、SoftBankといったいわゆる大手携帯キャリアは移動体通信事業者を意味する「MNO(Mobile Network Operator)」と呼ばれています。携帯電話などの移動体回線網を自社で保有しており、そこから通信サービスを提供しています。

一方の格安SIMは自身では通信設備を持っていないので、大手3キャリアと契約を締結して通信帯域を借り受け、そこから利用者に対して通信サービスを提供します。

こうした事業者を「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)=仮想移動体通信事業者」と呼び、MNOと区別されています。

通信帯域を借り受けるにあたり、MVNOはMNOに対して一定の対価を支払っているので、そのぶんが月額料金に上乗せされるなら、通信設備を保有しているMNOのほうが安くなるのでは?と思ってしまうところですよね。

確かにMNOは他社から通信帯域をレンタルせずに済みますが、大規模な通信設備を維持、メンテナンスするには莫大な費用が発生します。大手3キャリアの月額利用料金が高いのは、通信設備を維持するのに多額の出費を強いられるためなのです。

一方、格安SIMは通信帯域を間借りしているだけなので、通信設備を維持・メンテナンスする費用を丸ごとカットすることができます。そのため大手3キャリアよりも月額料金を安く抑えることが可能となっています。

ちなみにどのキャリアから通信帯域を借りているかはMVNOによって異なります。

一般的にはMVNOが提供している各種サービスを比較してどれを選ぶか検討しますが、通信回線にこだわりがあるのであれば、どのMNOの通信帯域を間借りしているのかをチェックして、そこから候補をしぼっていくのもひとつの方法です。

格安SIMのメリット、デメリットは?大手キャリアと格安SIMのサービスの違いを紹介

にゃんにゃんにゃんにゃん

格安SIMと大手キャリア、サービスに違いはあるの?

わんわんわんわん

サービスの違いは大きく5つ挙げられるよ。

ここまで大手キャリアと格安SIMの仕組みの違いを紹介してきましたが、通信設備の有無だけでなく、提供されているサービスそのものにもいくつかの違いがあります。

良い点もあれば悪い点もありますので、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてみてください。

違い1.サービスがシンプル

メール

大手3キャリアの場合、契約すると自動的にさまざまなサービスが付帯されてきます。

たとえば「@docmo,ne,jp」「@au.com」「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールアドレスや、内蔵ICチップを使ってスマホを決済に利用できるおサイフケータイ、スマホでテレビを見られるワンセグ・フルセグ機能、ネットワークを介さずにデータのやり取りを行える赤外線通信などがその代表といえます。

キャリアメールアドレス以外の機能については一部格安SIMで対応している場合もありますが、キャリアに比べると機能に一定の制限が設けられています。

これまで大手キャリアのスマホを利用していて、これらのサービスを活用していた人にとっては格安SIMに乗り換えることでやや不便を感じるかもしれません。ただ、もともとこれらのサービスを利用していなかった人にとっては大きなデメリットにはならないでしょう。

実際、友達とのやり取りはLINEなどのメッセージアプリが主で、メールの使い方がわからないという人も少なくありません。

テレビ離れが進んでいる昨今、ワンセグやフルセグ機能は不要という人も多いですし、データのやり取りもネットワーク環境下にいればいろいろやり取りの方法がありますので、これらのサービスにこだわって大手キャリアを選ぶ人は少数派とでしょう。

逆に言うと自分にとって本当に必要なサービスを取捨選択できるのは格安SIMならではのメリットと言えます。

違い2.音声通話定額サービスがない

大手キャリアの場合、基本的に音声通話定額サービスがついていて、プランに応じて音声通話サービスが固定料金で利用できます。

一方、格安SIMには音声通話定額サービスがなく、通話を利用するたびに料金が発生する従量課金制が主体となっています。

最近はMVNOでも音声通話定額サービスを導入しているところがありますが、「5分間かけ放題」など時間に制限のあるケースがほとんどです。時間に制限のないタイプも存在しますが、まだまだ数は少ないため、必然的に候補がしぼられてしまいます。

なぜ格安SIMにかけ放題サービスがないのかと言うと、通信帯域を貸し出しているMNOがMVNOに対して通話定額プランを提供していないためです。

どのネットワークオプションを提供するかはMVNOに決定権があるのですが、通話料金やネットワークオプションの利用料金についてはMNOが定めたものを適用しなければいけないので、音声通話定額サービスを提供しようとしてもできないというのが現状です。

中には自社の中継電話回線を使ってかけ放題サービスを実現した「楽天モバイル」の例もありますが、まだまだ少数派ですので、電話する機会が多い人は格安SIM向きではないと言えるでしょう。

ただ、多くの人は音声通話よりLINEなどのメッセージアプリを使ったやり取りが主流となっています。LINE同士なら無料通話も行えるので、仕事などでガンガン通話をするという人でない限りは格安SIMの音声通話サービスでも事足りるでしょう。

違い3.利用期間の制限がないor緩い

利用期間 制限

大手キャリアの場合、基本料金が安くなる代わりに、一度契約したら最低でも2年間または4年間は継続利用することを条件とした、いわゆる「2年縛り」「4年縛り」を導入しています。

2018年6月に総務省から行政指導を受け、各社とも制度の見直しを余儀なくされていますが、現時点では2年・4年縛りが完全撤廃されることなく、違約金なしで解約できる更新月を延長するという形での対応に留まっています。

更新月に気づかず、うっかり見過ごしてしまった場合、再び2年経過しないと高額な違約金が発生してしまうのです。違約金はキャリアによって異なりますが、およそ1万円程度と高額なのでできれば支払いは避けたいところです。

一方、格安SIMの場合、6ヶ月~12ヶ月程度と大手キャリアの半分以下の制限となっています。

違い4.通信品質

格安SIMは大手キャリアに比べてあまりに料金が格安なので、多くの人が通信品質に不安を感じているようです。

結論から言うと、格安SIMの通信品質はやはり大手キャリアと比較すると若干劣ります。ただ、間借りしているとは言え利用しているのは大手キャリアの通信帯域ですので、普段使うぶんには不便することはないでしょう。

違い5.サポート体制

大手キャリアの場合、全国各地にキャリアショップが点在していて、設定方法の不明点、不具合などはショップに駆け込めば手厚いサポートを受けることができます。

一方、格安SIMは実店舗を持たないサービスも多く、困った時にすぐ駆け込めるところが存在しないのが難点。

場合によっては自分で業者に連絡し、スマホを郵送して修理してもらわなければいけないことも。万が一のことを考えるなら実店舗を持つMVNOを選択したほうがよいでしょう。

格安SIMに乗り換えたら料金はどのくらい変わる? 

月額料金比較

格安SIMの最大の売りは大手キャリアに比べて料金が安くなるところですが、具体的に利用料金はどのくらい変わるのでしょうか?

利用料金は業者やプランによって異なるので一概には言えませんが、MMD研究所の「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」によると、大手キャリアユーザーの平均月額料金は7,876円、格安SIMユーザーは平均2,957円。月々およそ5,000円もの差が出るという結果が報告されています。[注1]

ちなみに、フィーチャーフォン(ガラケー)の平均月額利用料金は3,071円。料金が割安というイメージが定着しているガラケーよりも安い料金で利用できるのは驚きですね。

[注1]MMD研究所:2017年携帯電話の利用料金に関する調査

料金が安い2つの理由を知れば納得!格安SIMの魅力

にゃんにゃんにゃんにゃん

最後に、トオル先生にまとめてもらいましょう!


わんわんわんわん

お願いします!トオル先生!


トオルトオル

OK!

楽天が運営しているマーケティングリサーチ会社「楽天インサイト」が男女1,000人を対象に「格安スマホに関する調査」を実施したところ、格安スマホの認知度は90.3%に上ったそうです。

一方で、「知っているが使っていない」と回答した人は72.2%と多く、認知度が高いわりになかなか普及につながっていない現状が浮かび上がっています。

なぜ格安スマホを知っているのに利用しないのか、その理由については「よくわかからないから」が27.2%、次いで「カスタマーサポートが不安」が22.3%と続いています。[注2]

人は「料金は安ければ安いほうがいい」と考える一方、「あまり安いと不安になる」という心理が働くため、格安SIMへの乗り換えに不安を感じる人が多いのでしょう。

ただ、ここまで紹介してきた通り、格安SIMが安いのはキャリアに比べて品質が著しく劣るからではなく、以下2つの理由があるからです。

  1. 通信設備の維持やメンテナンスにコストがかからないぶん、利用料金を安く抑えることが可能
  2. できるだけシンプルな機能・サービスにすることでコストを抑えている

大手キャリアの場合、ショップに進められるがままに契約したら、不用なオプションが山ほどつけられていて割高になった…なんて話も少なからず耳にします。

それなら最初から余計なオプションがついていない格安SIMを選び、必要に応じてオプションを選択したほうが無駄を省くことができます。

一方、サポートに関してはキャリアに比べて不安を感じる方は多いと思いますが、最近は実店舗を持つMVNOも増えてきました。

格安スマホにしたいけど、サポートが受けられなくなるのは困る…という人は実店舗のあるMVNOを選べば、現在のスマホの料金を大幅に節約することができるでしょう。

[注2]楽天インサイト:リサーチデータ(2017年)格安スマホに関する調査

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トオル

トオル

元大手通信会社に10年勤務していたトオルと申します。 自分自身、インターネットの難しさに触れ、自分なりに勉強しながら解決する、という経験を繰り返してきました。 インターネット回線やモバイルルーター、SIMなどの知識には自信があります。 「インターネットに関しての難しい」を少しでも簡単に、親切にお届けできれば、と考えています。 趣味:PC、スマホなどのガジェット、マラソン、釣り、マージャン 好きなお酒:ビール 好きな女性のタイプ:深田恭子 休日の過ごし方: 上記趣味とネットサーフィン